様子見がてら高川山に登ってきた
残雪もあり道はそこまでよくない
カタクリの群生地も花どころか雪が残っている。
もう一ヶ月くらいで咲くのかな。
雪が降らず気温が高くなると思っていたが、なんだかんだで雪が度々降ったので花見に行くにも一安心。
ツノハシバミ Corylus sieboldiana
ツノハシバミの花は初見である。左写真は雌花序、右写真は雄花序である。
左写真の芽の先に伸びている赤い線状の組織が柱頭だ。雌花序は芽鱗に包まれている。
一方、右写真の雄花序は芽鱗に包まれずに冬を越す。
拡大写真の赤い粒一つ一つが葯であり、春になると裂けて風により花粉を運ぶ。
他に咲いていたのはダンコウバイ Lindera obtusiloba
同じく開花時に展葉しないアブラチャンと似ているが、花柄が長いアブラチャンに対して、ダンコウバイは花柄が非常に短い。
もう少し時期が過ぎて展葉すれば一目瞭然だが、この時期はクロモジ属の花は葉と比べて見分けが難しい。違った一面を見せてくれて面白いものだ。
他に咲いていたものとすれば、下山後に見たヒメオドリコソウやオオイヌノフグリだった。
もう少しで花見の季節が始まる。待ち遠しい。
【参考にした図鑑等】
石井英美ら,2000,山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花①,山と渓谷社,東京都