先日に続いて散歩をしていたときに見つけたスミレを挙げようと思う。
ノジスミレ Viola yedoensis
スミレはややこしく見られがちだけど、交雑種を除けば、柱頭の形態と色、茎葉の雰囲気で絞ってから考えるとわかりやすい。
スミレとよく似ているけど、細部から雰囲気まで見ると結構違う。
側花弁の基部に毛がないこと、茎や葉など全体的に毛が多いこと、ややしおれているような雰囲気がある。花弁が波打つのも特徴の一つだと思う。
一方、スミレも石垣の下に咲いていた。
スミレ Viola mandshurica
こちらは側花弁に毛が生えており、はっきりとした面立ち。また、葉がやや立っており、翼があるのも特徴だろう。
この周辺の石垣にたくさんの個体が見られた。
石碑?の根元にはまたちょっと雰囲気の違うスミレが咲いていた。
ヒメスミレ Viola inconspicua subsp. nagasakiensis
全体的に毛が少なく、植物体に対して花が小さい。距もやや白く抜けているので、ヒメスミレだろう。
照りつけるコンクリの隙間から顔を出しているのが印象的だった。
他に見つけられたのはアメリカスミレサイシンくらいだった。
アメリカスミレサイシン Viola sororia
一見華やかだが、花弁の基部に毛が多く、表情が見ずらく照れ屋なスミレだと思う。
周辺では白と青色を見つけられた。
何回か歩いただけだったが、これだけのスミレを見ることができたのは大収穫だった。
里のスミレも勉強していきたいところだ。
【参考にした図鑑等】
いがりまさし,1996,山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ,山と渓谷社,東京都