みつけた草木

どこかに行って見つけたものの備忘録です

高川山でツノハシバミが咲いていた 2024/03/01

様子見がてら高川山に登ってきた

残雪もあり道はそこまでよくない

カタクリの群生地も花どころか雪が残っている。

もう一ヶ月くらいで咲くのかな。

カタクリ群生地から見えた雲取山も完全に雪山である。

雪が降らず気温が高くなると思っていたが、なんだかんだで雪が度々降ったので花見に行くにも一安心。

 

ツノハシバミ Corylus sieboldiana

ツノハシバミの花は初見である。左写真は雌花序、右写真は雄花序である。

左写真の芽の先に伸びている赤い線状の組織が柱頭だ。雌花序は芽鱗に包まれている。

一方、右写真の雄花序は芽鱗に包まれずに冬を越す。

拡大写真の赤い粒一つ一つが葯であり、春になると裂けて風により花粉を運ぶ。

 

他に咲いていたのはダンコウバイ Lindera obtusiloba

同じく開花時に展葉しないアブラチャンと似ているが、花柄が長いアブラチャンに対して、ダンコウバイは花柄が非常に短い。

もう少し時期が過ぎて展葉すれば一目瞭然だが、この時期はクロモジ属の花は葉と比べて見分けが難しい。違った一面を見せてくれて面白いものだ。

 

他に咲いていたものとすれば、下山後に見たヒメオドリコソウオオイヌノフグリだった。

もう少しで花見の季節が始まる。待ち遠しい。

 

【参考にした図鑑等】

石井英美ら,2000,山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花①,山と渓谷社,東京都